不妊症とは、子宝を望む男女が、避妊をしないで性交を継続しているにも関わらず、1年間以上、授かる事ができない状態をいいます。

不妊鍼灸治療で大事なことは、子宝を授かるための体質の改善です。
精液検査の結果、精子の数が少ない、精子の運動率が低い、正常な形態の精子が少ないなど、授かるための精子の生命力が低下している方が多いです。

必要な精子を生産する卵巣の造成機能にストレスがかかり正常に働かなくなると、精子の量も質も低下します。一人一人に寄り添った治療で、次世代の命を宿すための創造力を兼ね備えた体を目指します。

体と心のストレス改善

それぞれの生活や習慣で、ストレスには違いがあります。

心へのストレスも、体へのストレスも積み重なって一線を越えると、脳が緊急事態として受け取り、自律神経の交感神経が優位になります。

脳は自身の命を第一に優先させるので、交感神経が優位になると緊張状態となり、授かるために必要な男性ホルモンの分泌を抑えます。

そのような過緊張状態が続いてしまうと、男性ホルモンだけでなく各内臓や器官なども正常に働かなくなり、体も心も疲労し消耗してしまいます。

鍼灸治療では、ストレスを和らげる治療を含め、自律神経のバランスを整えていきます。副交感神経が優位になると、質の高い睡眠や、免疫力の向上、血行循環の促進や、勃起障害(ED)の改善など、心も体もリラックスした状態になり、授かるために必要なホルモン分泌も向上します。

精子の改善

男性の精子は、次世代の命を受け継ぐ源です。精子が弱っていると、生命力が宿らなくなり育成が難しくなります。

生命力に満ちた精子を数多く育てるための、精巣の環境改善を目指します。血液は、酸素、ホルモンや栄養を運んでくれます。体内の血行循環を改善して、精巣を中心に新鮮な血液を送り込むことが要となります。

創造力の改善

命を宿すということは、命を宿すための生命力が必要です。ストレスが続いて体力が消耗していくと、体は子宝を授かるだけの余裕が無くなっていきます。

内臓機能、免疫力、ホルモンの分泌などを整え、最終的に、自分自身の生命を支える根源力にアプローチして活性化させます。勃起能力、射精能力、などの性機能も向上し、次世代につなぐ命の創造力を兼ね備えた体を目指します。